分子篩炭素(CMS)ベルファイン®MG
当社CMSを利用したいお取引先を募集しています。
先端的な装置の開発をお手伝いします。まずはお気軽にお問合せ下さい。
『ベルファイン®MG』開発の沿革
1985年 | CMS開発着手 |
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1989年 | CMS量産開始 |
1992年 | ベルファインBS-23開発 |
1993年 | ベルファインBS-13開発 |
1995年 | ベルファインMG-9開発 |
1998年 | ベルファインMG-7開発 |
2003年 | ベルファインMG-7Lシリーズ開発 |
2006年 | 耐久性改良 |
2009年 | ベルファインMG-4開発 |
2012年 | ベルファインMG-407開発 |
2018年 | ベルファインMG-405L開発 |
- 1989年の量産開始から約30年、CMS開発を継続しており、当社窒素PSAの新製品に反映されています。
- 当社はCMS単位使用量当りの窒素発生量(生産性)を最優先することで、窒素PSAの小型化を推進しています。
- 生産性に加え、空気中の窒素回収率(Air/N2)も改善すべく、CMSの研究開発を継続しています。
- 2019年度には世界最小のCMS量※1で20Nm3/h、窒素99.99%の窒素PSAを実現しました(BPN3-100LP)
※1 当社調べ
『ベルファイン®MG』商品紹介
- 1989年に自社開発のフェノール樹脂『ベルパール®』を出発原料にCMS『ベルファイン®MG』を開発しました。
これらを採用した当社窒素PSAは、国内マーケットを中心に累計3000台以上の販売実績があります。 - 「原料(CMS)から装置(PSA)まで」。一貫した「ものづくり」による強力な製品開発が特徴です。
- 約30年の歴史により製品数も増加。数多くのお客様ニーズに対応し当社窒素PSAは2019年日本国内シェアNo.1です。
- 窒素PSAの性能、用途に合わせて適したCMSを提案します。
『ベルファイン®MG』の特長
① 生産性
- 窒素PSAに充填するCMS使用量削減を最優先に開発しています。加えて窒素収率も高く省エネ設計が可能です。
- 中型(100Nm3/h以下)以下の窒素PSAに好適です。装置をよりコンパクトに窒素PSAを差別化できます。
- 当社の最新機種は、旧機種に対し40%のCMS使用量削減を実現しました。
② 耐久性
- 日本製CMSで強度・耐久性に優れます。
- 窒素PSAへの充填方法や耐久性等長年培ったノウハウで品質改善を継続しています。
ISO9001、14001認証取得済(当社防府工場)。 - ベルファイン®MGは窒素PSA稼働中の性能低下に対して耐久性を有します。
- 当社の窒素PSAは、適正なメンテナンスのもとで10年以上の稼働実績が多数あります。
さらに小さく、省エネに
開発テーマは、「世界1少ないCMS量で省エネPSAを」。 これによりPSA装置の省スペース化、省エネ化を実現。 小型化と窒素発生量増で全体のコスト削減を達成できます。
今までにPSA装置導入を検討できなかった新しいPSAユーザを開拓しましょう。
- [ 採用検討例 ]
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- ① 設置場所が狭くて採用できない。
- ② 設置場所高さが低くて採用できない。
- ③ 通路が狭くて搬入できない。
- ④ 装置イニシャルコストが高すぎる。
※右の写真は、当社新旧装置比較です。
11kWコンプレッサ適用、窒素99.99%
窒素発生量 旧20Nm3/h
新22Nm3/h
1.分子篩炭素とは?(Carbon Molecular Sieves CMS)
- 空気中の酸素と窒素の分離や数種類の混合ガスからの成分分離に用いられる特殊な吸着材です。
- 炭素体に形成された細孔を精密に制御することで、分子径の僅かに異なる気体を篩い分け(分離)できます。
- エア・ウォーター・メカトロニクスでは、空気から窒素を分離する窒素PSA向けの吸着材を製造販売しています。
2.空気分離(窒素PSA)用CMSの原理
- 吸着材には、微細な細孔が無数にあります。周囲の空気が加圧になると、分子径の小さな酸素分子が素早く細孔に吸着されるため、残った窒素が分離できます。
- 細孔が酸素分子で満たされても、周囲の圧力を大気圧力に戻すだけで、酸素の分子を脱着させることができます。
3.吸着特性について
CMSは酸素と窒素の吸着速度差が非常に大きい特徴があります。
この吸着速度差で空気を分離する窒素PSAは速度分離型のPSAと呼ばれています。
よくあるご質問
よくある質問を掲載しますが、解決しない場合はこちらよりお問い合わせください。
- 購入価格を教えて下さい。
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品番や数量で異なります。まずはお問い合わせ下さい。
- 酸素以外の気体は吸着しますか?
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CMSは空気中の二酸化炭素や水分を吸着します。
- どの位のCMSを使用すればよいか教えて下さい。
-
窒素発生量や純度、供給する空気量(コンプレッサーの空気量)などによってCMS量は変わります。まずはお問い合わせ下さい。
当社では、99.99%の窒素を発生させるために必要なCMS重量当りの窒素量を指標にしています。
例えば、窒素99.99%の窒素発生量100(Nm3/h/t)の場合、100Nm3/hの窒素(純度99.99%)を発生させるのに1t(1000㎏)のCMSが必要となります。 - どの位の空気(コンプレッサー)を使用すればよいか教えて下さい。
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窒素発生量や純度、CMS使用量により変わります。まずはお問い合わせください。
当社では、収率(Air/N2やN2/Air)の指標を用いております。例えば、窒素99.99%の収率(Air/N2)が4.0の場合、30Nm3/hの窒素を発生させるために必要な空気が30×4.0=120Nm3/hとの計算になります。
実際のコンプレッサーの選定は、温度等の諸条件によりますのでお問い合わせください。
- 酸素PSAには使用できますか?
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酸素PSAには使用できません。空気中の酸素を優先的に吸着する窒素PSA用の吸着材です。
- メタンの精製には使用できますか?
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はい。二酸化炭素とメタンの混合ガスから二酸化炭素を除去するPSAに使用できます。
- 使用可能な温度範囲を教えて下さい。
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5℃~35℃を推奨しています。その他の温度はお問い合わせ下さい。
- 長期保管の使用期限はありますか?
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納入後、なるべく早く窒素PSAに充填することを推奨しています。保管する場合は、高温多湿を避け、密閉容器で保管して下さい。
- 使用条件などはありますか?
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品番毎の推奨条件がございます。条件(窒素純度や量、周囲の温度、空気圧力など)を教えて頂ければ、弊社で提案させて頂きます。
- ベルファインMGの強度はどの程度ですか?
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ベルファインMGの代表値で活性炭の硬さ測定(JIS K 1474)で95%以上です。品番により異なりますので、お問い合わせ下さい。
- ベルファインMGを使用した窒素PSAを輸出することはできますか?
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当社で製造したPSAは、中国、ベトナム、タイ、フィリピン、インドネシア等に輸出実績があります。
- ベルファインMGのHSコードは何ですか?
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「3802.10」(活性炭) となります。
- 特定原産地証明(2国間協定による免税措置対応)は発行できますか?
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当社が生産メーカーとして公的機関に証明書の発行を依頼できます。
都度対応となりますのでお問い合わせ下さい。